レオナルド・フォルナロリ

レオナルド・フォルナロリ（Leonardo Fornaroli、2004年12月3日 - ）は、イタリア・ピアチェンツァ出身のレーシングドライバー。2024年のFIA フォーミュラ3選手権シリーズチャンピオン、2022年のFR・ヨーロピアン・チャンピオンシップルーキーチャンピオン。

マスメディアでは「レオナルド・フォルナローリ」と表記される。

経歴

カート

10歳頃から母国イタリアでカートを始め、2016年にチャンピオンカート選手権のミニアカデミークラスで初優勝し、翌年にはX30ジュニアに昇格した。2017年のX30チャレンジ・イタリアでは、インターナショナル・IAMEイベントへの出場も含め2位だったが、2018年にはイタリアカート選手権で3位となり、 WSK・スーパー・マスター・シリーズでヨーロッパデビューを飾った。カート最後の年となる2019年のWSK・ユーロシリーズでOKデビューを果たし、トロフェオ・アンドレア・マルグッティで3位入賞。年末にはACIスポーツとフェラーリ・ドライバー・アカデミーによって選ばれた5人の1人として、ヴァレルンガで開催される第16回スーパーコルソ・フェデラーレに招待された。

フォーミュラ4

スーパーコルソ・フェデラーレで初めてF4マシンをテストしたフォルナロリは、2020年にイタリアF4選手権にデビューし、アイロン・リンクスから参戦。ミサノでのデビュー戦で堅実な走りで4位入賞。モンツァでの表彰台を含む20戦で8回のトップ5フィニッシュを記録し、108ポイントでランキング9位で終えた。年末にガブリエレ・ミニ、フランチェスコ・ピッツィ、アンドレア・ロッソ、4人のカートドライバーとともにACIスポーツのスーパーコルソ・フェデラーレに招待された。

2021年、アイロン・リンクスから参戦し、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員であるマヤ・ヴェウグとピエトロ・アルマーニと組んだ。前年のランキングで復帰したドライバーの中で最上位となった。コンスタントな走りを見せ、完走したすべてのレースでポイントを獲得し、ミサノ・レース1でポールポジションを獲得し、F4での初優勝を記録し、レース2・レース3でも表彰台を獲得した。イモラでは、その年のチャンピオンであるオリバー・ベアマンにとって脅威と見なしていた。レッドブル・リンクとムジェロで2度目のポールポジションと表彰台を獲得したものの、モンツァでのシーズン最終戦では4人が2位を争う中で3位となっていたが、レース1で9位、レース2でリタイア、レース3でDNSに終わり、最終的にはティム・トラムニッツ、プレマのキリル・スマル、セバスチャン・モントーヤに次ぐランキング5位で終えた。チームメイトのアルマーニは、172ポイント差のランキング23位だった。

ADAC・フォーミュラ4選手権にも開幕から2戦ゲストドライバーとして参戦した。出場した第2戦では、オーストリアでのレース2で3位を獲得した。

フォーミュラ・リージョナル

2022年、フォーミュラ・リージョナルにステップアップし、フォーミュラ・リージョナル・アジアン・チャンピオンシップのハイテック・グランプリからスポット参戦し、予選4位と5位が最高成績となった。F4時代のライバルであるトラムニッツとロマン・ビリンスキーとともに、トライデントでヨーロピアン・チャンピオンシップに参戦。コンスタントな走りでデビューシーズンには20戦中15戦でポイントを獲得した。ドライバーズチャンピオンシップで8位となり、ルーキーとしては最高位となり、チームメイトの2人を大きく上回った。最高位はハンガロリンク・レース1で記録した4位。

FIA フォーミュラ3

2022年9月末、フォルナロリはトライデントからFIA F3のポストシーズンテストに参加し、3日間ともオリバー・ゲーテとFRECA時代のライバルであったガブリエル・ボルトレトとコンビを組んだ。2022年12月3日、18歳の誕生日に、ボルトレトとゲーテとともに2023年のラインナップに参加することが発表された。開幕戦バーレーンで8位入賞してシーズンをスタートしたが、フィーチャーレースでパンクに見舞われた。第2戦メルボルン・フィーチャーレースで4位入賞。第3戦モナコ・スプリントレースでグレゴワール・ソーシーを抑えて2位になり、初の表彰台を獲得した。第4戦バルセロナ・スプリントレースでも3位表彰台を獲得したが、メインレースでのオープニングラップでルーク・ブラウニングにコースアウトさせられた。

第6戦シルバーストンで初のポールポジションを獲得し、チームメイトのオリバー・ゲーテを抑えてワンツーフィニッシュを達成した。メインレースではゲーテに敗れて2位に入ったものの、大量のポイントを獲得した。第7戦ハンガリーと第8戦スパ・フランコルシャンと2戦続けてトップ3で予選を通過したが、獲得したポイントはわずか4ポイントだった。最終戦モンツァでのスプリントレースで8位で終えた後、69ポイントでランキング11位となり、3回の表彰台とポールポジションを獲得した。

2024年に引き続きトライデントから参戦。開幕戦バーレーンでの表彰台に続き、第2戦メルボルンではポールポジションからスタートして2位となったが、レース中盤地点でディーノ・ベガノヴィッチに首位の座を明け渡す形となった。第3戦イモラ・フィーチャーレースでも表彰台を獲得したが、突然のパワーダウンによりレースリーダーの座を失った後、5位から3位まで挽回しての獲得だった。次の4戦でもポイントを獲得し、ハイライトは第5戦バルセロナでの3位だった。フォルナロリはシーズン終盤3戦を迎える時点でランキング4位だった。フォルナロリは第8戦ブダペストと第9戦スパでも安定した成績を残し、日曜日の両日ともスプリントレースでポイントを獲得し、3位に入った。

これらの結果により、チャンピオンシップ首位としてモンツァでの最終戦を迎え、ガブリエレ・ミニに1ポイント差をつけていた。予選では2度目のポールポジションを獲得したが、土曜日のフォルナロリとミニの両者による乱調なレースの後、チャンピオンシップは接戦のままだった。メインレースのオープニングラップでアレックス・ダンにリードを奪われ、すぐにトップ5のポジションを争うことになった。サミ・メグトゥニフがライバルたちを追い抜いて接戦を制した一方で、フォルナロリはミニとクリスチャン・マンセルと最終2周目まで競り合い、イタリアのタイトル争いのライバルが2位に浮上した。フォルナロリが4位、マンセルの後ろとなったことで、ミニのタイトル獲得が決定的となった。最終ラップの最後で、フォルナロリは最終コーナーでマンセルの内側に刺し、接触することなく3位を獲得してフィニッシュラインを通過し、辛うじてタイトルを獲得。ミニはレース後にタイヤ空気圧の規定違反により失格となり、フォルナロリが2位に繰り上がった。これにより、シーズンにおける未勝利で初のFIA F3およびGP3のシリーズチャンピオンに輝いた。ポイントを獲得できなかった2レースを除いてシーズンを通して安定した走りとクリーンなドライビングでチャンピオンを獲得した。

FIA フォーミュラ2

2024年11月、フォーミュラEに参戦するゼイン・マロニーに代わって、ロダン・モータースポーツからFIA F2選手権最終戦アブダビラウンドでデビューすることが発表された。

2024年のFIA F3タイトルを獲得から3日後、インビクタ・レーシングから2025年のFIA F2選手権に参戦することが発表された。

レース戦績

略歴

イタリアF4選手権

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

ADAC・フォーミュラ4選手権

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
• ^† ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。

フォーミュラ・リージョナル・アジアン・チャンピオンシップ

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
• ^† : リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。

フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

FIA フォーミュラ3選手権

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

FIA フォーミュラ2選手権

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
• ^* 現在シーズン中。

脚注

外部リンク

• レオナルド・フォルナロリ - DriverDB.com