国鉄セムフ700形貨車(こくてつセムフ700がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した15 t 積みの石炭緩急車である。
概要
1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりテタフ13000形 92両がセムフ700形(セムフ700 - セムフ791)に形式名変更された。同時に形式名変更されたセムフ1形が14 t 積みであるのに対して本形式は15 t 積みである。
1933年(昭和8年)度に全車に空気ブレーキの取り付けが行われた。
車体塗色は黒一色であり、寸法関係は一例として全長は6,680 mm、全幅は2,570 mm、全高は2,619 mm、自重は7.6 t - 7.9 t、換算両数は積車2.2、空車0.8であった。
本形式より後に開発されたセムフ1000形は、車掌室が本形式同様狭く移住性が良くなかったため早期にセフ1形へ改造され1956年(昭和31年)に淘汰された。しかし本形式車掌室は、セムフ1000形よりわずかに小さかったにもかかわらず改造される事なく1961年(昭和36年)3月31日に最後まで在籍した1両(セムフ781)が廃車になり同時に形式消滅となった。
脚注
参考文献
- 鉄道史料編集スタッフ『鉄道史料 第38号』(初版)鉄道史資料保存会、1985年5月。
- 鉄道史料編集スタッフ『鉄道史料 第39号』(初版)鉄道史資料保存会、1985年8月。
- 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。
関連項目
- 国鉄の車両形式一覧



