Apple A12X Bionicは、Appleが設計した64ビットARMベースのSystem-on-a-chip(SoC)である 。2018年10月30日に発表されたiPad Proに初めて搭載された。 A12Xは、A10Xよりもシングルコア性能が35%、マルチコア性能が90%高速化した。発表当時はモバイル向けSoCの中では最速と言われていた。後継として、2020年にA12Z Bionicチップが発表されている。

デザイン

A12Xには、Apple設計の64ビットARMv8-Aベースの4つの高性能コア(Vortex)と4つの高効率コア(Tempest)が搭載されている。また、Apple設計の7コアGPUを搭載し、A10Xの2倍、初代iPadの1000倍の性能を誇るという。A12Xには新世代の「ニューラルエンジン」と呼ばれる専用ニューラルネットワークハードウェアも搭載されている。このニューラルエンジンは8つのコアを持ち、毎秒最大5兆回の処理を実行できる。

A12XはTSMCの7nm FinFETプロセスを用いて製造され、総トランジスタ数は100億に上る。

ベンチマークソフトAnTuTu Benchmarkでは70万点を超える。

12.9インチiPad Pro (第3世代)および11インチiPad Pro (第1世代)の1TBモデル向けには6GB、64, 256, 512GBモデル向けには4GBのLPDDR4Xメモリを搭載している。

12.9インチiPad Pro (第4世代)および11インチiPad Pro (第2世代)には全てのモデルでA12Zと6GBのLPDDR4Xメモリを搭載している。

Apple A12Z

2020年3月に発表されたiPad Proに搭載されているA12Z Bionicは、A12Xと同一であり、A12Xで無効化されていた1つのGPUを有効化したSoCであると判明している。

搭載製品

  • 12.9インチiPad Pro (第3世代) - A12X Bionic
  • 11インチiPad Pro (第1世代) - A12X Bionic
  • 12.9インチiPad Pro (第4世代) - A12Z Bionic
  • 11インチiPad Pro (第2世代) - A12Z Bionic

Developer Transition Kit

2020年6月22日に行われたWWDC20の基調講演にて、Macのハードウェアの、IntelアーキテクチャからApple Siliconへの移行が発表された。macOS Big Sur開発向けにA12Z Bionicを用いたハードウェアとして、Mac miniの筐体を用いたDeveloper Transition KitがUniversal App Quick Start Programに応募し選ばれた開発者に対してある一定期間貸与される。

脚注


Apple A12 быстрее своего главного конкурента Український

Apple muestra su nuevo chip A12X Bionic con un 90 mas de rendimiento

مواصفات معالج Apple A12x معالج.نت

A12X Bionic Processor Debuts in Apple's New iPad Pros Tom's Hardware

Apple'ın A12X'ten A12Z'ye İsim Değiştirdiği İddia Edildi Webtekno