愛を感じて」 (Can You Feel the Love Tonight) は、1994年公開のディズニーの長編アニメーション映画『ライオン・キング』の楽曲 で、エルトン・ジョンが作曲、ティム・ライスが作詞した。この映画のプロデューサーであるドン・ハーン、監督のロジャー・アレーズとロブ・ミンコフによると、この映画の中で「もっとも多様な役割」をもつ。この曲は全英シングルチャートで14位を記録し、アメリカ合衆国のBillboard Hot 100では 4位まで上昇した。Billboard Hot 100史上、ディズニーのアニメ映画の楽曲としては第2位のヒット曲である(2022年4月9日付時点)。また、フランスではナンバー1ヒットとなった。

解説

この曲は映画作中でクリストル・エドワーズ、ジョセフ・ウィリアムズ、サリー・ドゥオスキー、ネイサン・レイン、アーニー・サベラが歌い、エンディングではエルトン・ジョンが自らパフォーマンスを行う。この曲は、1994年のアカデミー歌曲賞を受賞し、ゴールデングローブ賞_主題歌賞も受賞した。また、エルトン・ジョンはグラミー賞最優秀男性ポップ歌手賞をこの曲で獲得している。

2003年に発売された『ライオンキング』のスペシャル・エディション・サウンドトラックには、再度エルトン・ジョンが歌うリミックス・バージョンが収録されている。

初期の制作

この曲は元々ティモン(ネイサン・レイン)とプンバァ(アーニー・サベラ)のみで歌う予定だったが、エルトン・ジョンはコミカルに扱われることに反対していた。ディズニーは当初、映画の中でこの曲を使う予定はなかったが、ジョンは「ディズニーの伝統に基づく壮大なラブソング」だと断言し、「対話よりもライオンが互いに感じ取ることを表す」としている。

後に、シンバ(ジョセフ・ウィリアムズ)とナラ(サリー・ドゥオスキー)のみで歌うことになったが、結局それも取り消しになった。最終的には、主にオフスクリーンのクリストル・エドワーズがシンバとナラと歌い、曲の始めと終わりはティモンとプンバァが歌う形になっている。

演奏

  • エルトン・ジョン:ピアノ、ボーカル
  • デイヴィー・ジョンストーン:ギター、バックボーカル
  • チャック・セイボー:ドラムス
  • フィル・スポルディング:ベース、バックボーカル
  • ガイ・バビロン:キーボード
  • キキ・ディー:バックボーカル
  • リック・アストリー:バックボーカル
  • ロバート・イングランド:バックボーカル

カバー

  • オーストラリアのポップ・スターであるダニー・ミノーグが、イギリスのディズニーTVスペシャルでこの曲を歌った。
  • 1997年、ハンク・マーヴィンがアルバム『Hank Plays the music of Tim Rice & Andrew Lloyd Webber』にこの曲のインストゥメンタル・バージョンを収録している。
  • 2000年、ジョン・バロウマンがこの曲のカバーを歌った。
  • 2002年、イギリスのポップグループであるS Clubは、最初のアルバム『WOW!〜ディズニーマニア』にこの曲のカバーを提供している。
  • 2006年、サラ・パクストンがアルバム『WOW!〜ディズニーマニア4 プレゼンツ・ディズニーロック&ポップ!!ミュージック・アルバム』で、チェコの歌手ズバイネク・ドルダとこの曲をカバーした。
  • 2007年、ジョー・マケルダリーはテレビ番組『Xファクター』のオーディションでこの曲を歌ったが落選した。なお、マケルダリーは2009年に再度『Xファクター』に挑戦し、優勝した。
  • 2008年、エリオット・ヤミンがアルバム『ディズニーマニア6』でこの曲をカバーした。
  • 2009年、フィリピンの歌手ニーナ・ジラードがアルバム『Renditions of the Soul』でこの曲をカバーした。
  • マケドニアのポップ・スターであるトシェ・プロエスキはこの曲をカバーした。このトラックは、彼の誕生日である1月25日に発売された。
  • 2011年に発表されたヴィジュアル系バンドがディズニー・ソングをカバーしたアルバム『V-ROCK Disney』に、彩冷えるの葵がこの曲をカバーした。
  • ブライアン・ウィルソンは、アルバム『In the Key of Disney』でこの曲をカバーし、アルバムは2011年10月25日に発表された。

チャート

脚注


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