北ドイツ放送(きたドイツほうそう、ドイツ語: Norddeutscher Rundfunk, NDR)は、ハンブルクに本部を置くドイツの公共放送局。ARD加盟9局のひとつ。 

概要

第二次世界大戦前の1924年、ハンブルクに「北部放送株式会社(Nordische Rundfunk AG)」が設立され、1932年には「北ドイツ放送有限会社(Norddeutsche Rundfunk GmbH)」と改称された。しかし1934年にナチス政権によって強制的に統合され、「ハンブルク帝国放送局(Reichssender Hamburg)」となった。

大戦終結前の1945年5月、イギリス軍当局が占領地域において「ラジオ・ハンブルク(Radio Hamburg)」の放送を開始した。その後ドイツが正式に降伏し、同年9月に北西ドイツ放送(Nordwestdeutscher Rundfunk, NWDR)として改めて設立された。

NWDRは連合軍軍政期のイギリス占領地区であったハンブルク市・ニーダーザクセン州・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州・ノルトライン=ヴェストファーレン州・西ベルリンを放送地域としていたが、1954年に西ベルリン部分が自由ベルリン放送(SFB、現在のベルリン=ブランデンブルク放送)として、翌年にはノルトライン=ヴェストファーレン州部分が西部ドイツ放送(WDR)として分離し、現在の北ドイツ放送となった。それ以来前述の3州のみを放送地域としていた(ニーダーザクセン州に囲まれたブレーメン州にはラジオ・ブレーメンが存在している)が、東西ドイツ統一後に旧東ドイツ国営放送のメクレンブルク=フォアポンメルン州部分を吸収し、同地域でも放送を開始した。

北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団などのオーケストラ運営も行っている。2011年にはユーロビジョン・ソング・コンテストのホスト放送局を担当した。

ARDのニュース番組である、ターゲスシャウは北ドイツ放送が制作している。

支局等

ハンブルクの本局の他に、放送エリアの各州内にスタジオや特派員事務所を置いている。また、ARDの海外ネットワークの一部も担っており、ワシントンD.C.・東京・シンガポールなどに拠点を置いている。

ニーダーザクセン州

詳細は、Der NDR in Niedersachsen(NDR公式サイト)を参照。

  • ブラウンシュヴァイク
  • ゲッティンゲン
  • リューネブルク
  • オルデンブルク
  • オスナブリュック
  • ハノーファー編集チーム(Hannover-Redaktion)
  • エムスラント(特派員事務所)
  • クックスハーフェン(特派員事務所)
  • ヴィルヘルムスハーフェン(特派員事務所)
  • フェヒタ(特派員事務所)
  • フェルデン (アラー)(特派員事務所)
  • ヴェサーベルクラント(特派員事務所)

メクレンブルク=フォアポンメルン州

詳細は、Studios in Mecklenburg-Vorpommern(NDR公式サイト)を参照。

  • シュヴェリーン
  • ロストック
  • ノイブランデンブルク

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州

詳細は、NDR Studios in Schleswig-Holstein(NDR公式サイト)を参照。

  • フレンスブルク
  • ハイデ
  • キール
  • リューベック
  • ノルダーシュテット

関連項目

  • NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(旧称:北ドイツ放送交響楽団)
  • ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

脚注

外部リンク

  • NDR.de

リューベック大聖堂 Compass of Music

ブラームスヴァイオリン協奏曲 ヌヴー(VN) イッセルシュテット / 北ドイツ放送so. [再発][廃盤] CDJournal

北ドイツツアー バンベルク 音声付 YouTube

NDR北ドイツ放送フィルハーモニー交響楽団 アクロス福岡

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