日本福音ルーテル岡崎教会(にほんふくいんルーテルおかざききょうかい)は、愛知県岡崎市伝馬通4丁目54にある日本福音ルーテル教会の教会。

1953年(昭和28年)にヴォーリズ建築事務所の設計で教会堂が建てられた。2013年(平成25年)には教会堂が登録有形文化財に登録され、2018年(平成30年)には岡崎市景観重要建造物に指定された。毎週日曜に礼拝式を行っている。

歴史

教会堂の献堂

1952年(昭和27年)、日本福音ルーテル教会が岡崎市における伝道を開始し、同時期に教会堂の建設も計画されると、1953年(昭和28年)10月4日に教会堂が献堂された。岡崎教会の初代牧師はジョン・M・ホーマステッド。

設計はヴォーリズ建築事務所であり、実際の設計者はヴォーリズ建築事務所の滝川健次である。施工は岡崎市の小原建設株式会社。同年には名古屋市東区の日本福音ルーテル復活教会もヴォーリズ建築事務所の設計で献堂されている。

近年の動向

2013年(平成25年)12月24日、岡崎教会の教会堂が登録有形文化財に登録された。なお、前年の2012年(平成25年)8月13日には名古屋市の復活教会も登録されている。その他に登録されている日本ルーテル教会の教会堂としては、小城教会(1998年登録)、市川教会(2008年登録)、久留米教会(2019年登録)、熊本教会(2019年登録)がある。

2014年(平成26年)以降には愛知登文会によって登録有形文化財の特別公開イベント「あいたて博」が開催されており、岡崎教会も特別公開に参加している。2021年(令和3年)に愛知登文会が発行した『あいちのたてもの いのりのば編』には岡崎教会も掲載された。

2018年(平成30年)9月1日には岡崎市景観重要建造物に指定された。2022年(令和4年)11月9日には宣教70周年を迎えたことで、10月23日には宣教70周年記念聖餐礼拝を行った。

建築

岡崎市役所から北西に徒歩約3分の場所にある。木造平屋建、切妻造妻入、桟瓦葺。伝馬通りの1本北の通に北面する。正面玄関には庇が設けられ、十字架を戴く尖塔が立てられている。

内部は身廊と両側の側廊を有する3廊式であり、身廊にはキングポストトラスが架けられている。バシリカの建築様式を採用しており、電灯を用いずに高窓から自然光を取り入れている。屋根は塩焼赤瓦で葺かれており、壁面は白色である。

現地情報

所在地
  • 444-0038 愛知県岡崎市伝馬通4丁目54
交通アクセス
  • 名鉄名古屋本線東岡崎駅から徒歩

脚注

参考文献

  • 村瀬良太『あいちのたてもの いのりのば編』愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会、2021年。 
  • 瀬口哲夫『街の歴史建築を訪ねて』ぐんBOOKS、2022年。 
  • 『岡崎の文化財』岡崎市教育委員会、2014年。 

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • 日本福音ルーテル岡崎教会 文化遺産オンライン

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