マリー=アストリッド・ド・リュクサンブール(Marie-Astrid de Luxembourg, 1954年2月17日 ベッツドルフ城 - )は、ルクセンブルク大公国大公家の成員。ルクセンブルク大公アンリの姉で、婚姻によりハプスブルク=ロートリンゲン家の成員となった。
経歴
ルクセンブルク大公ジャンと妻ジョゼフィーヌ=シャルロット大公妃の間の第1子・長女。
洗礼の代父母は父方祖母のルクセンブルク女大公シャルロット及び母方祖父のベルギー王レオポルド3世。正式な洗礼名はマリー=アストリッド・リリアーヌ・シャルロット・レオポルディーヌ・ヴィレルミーヌ・イングボル・アントワネット・エリザベート・アンヌ・アルベルト(Marie-Astrid Liliane Charlotte Léopoldine Wilhelmine Ingeborg Antoinette Élisabeth Anne Alberte)であり、「マリー=アストリッド」の名の連なりは聖母マリア及び早世した母方祖母のベルギー王妃アストリッドに因む。
1970年代、宗派の違いがあるにもかかわらず、イギリス王位継承者ウェールズ公(チャールズ3世王)が王室同士の婚姻を固守する場合の最も相応しいお妃候補だと言われ、1977年にはイギリスの大衆紙『デイリー・エクスプレス』が2人が婚約間近と(誤って)報じたこともあった。
1982年2月6日ルクセンブルク市にて、オーストリア大公カール・ルートヴィヒの次男でベルギー生まれのカール・クリスティアンと結婚、間に5子をもうけた。
- マリー=クリスティーヌ・アンヌ・アストリッド・ジタ・シャルロット(1983年 - ) - 2008年ルドルフ・ド・リンブルフ=スティルム伯爵と結婚し3子を得る
- イムレ・エマニュエル・シーモン・ジャン・カール・マルクス・ダヴィアノ(1985年 - ) - 2012年フィフス・サード・バンク代表取締役の娘キャスリーン・ウォーカーと結婚し5子を得る
- クリストフ・アンリ・アレクサンドル・マリア・マルクス・ダヴィアノ(1988年 - ) - 2011年外交官の娘アデライード・ドラぺ=フリッシュと婚約、2012年結婚し4子を得る
- アレクサンドル・エクトール・マリー・カール・レオポール・マルクス・ダヴィアノ(1990年 - ) - フランス外人部隊指揮官ニコラ・ルミャンツェフ伯爵の孫ナターシャ・ルミャンツェフと2023年結婚
- ガブリエラ・マリア・ピラール・ヨランド・ジョゼフィーヌ=シャルロット(1994年 - ) - 2020年ブルボン=パルマ公子アンリと結婚し3子を得る、夫はルクセンブルク大公女マリー=ガブリエル及びブルボン=パルマ公子ミシェルの孫で又従兄にあたる
1972年18歳成人に伴いルクセンブルク大公家の慣例としてアドルフ・ド・ナッソー勲章大十字章を受け、他に1980年スペインのイサベル・ラ・カトリカ勲章大十字章を受けている。
引用・脚注



